現在、国内のFX業者で取引しているけど、海外のFX業者に移行を検討している方。
出金に手こずるという噂もあり、不安な点も多いと思います。そもそも、海外FX業者を利用するにあたって、日本語以外喋れないし…
6年前、私が海外FX会社で取引を始めたとき、あなたと同じように疑問を感じていました。
優良な海外FX業者の話は聞いていましたが、資金を引き出すのが複雑だとか、出金に応じないとかいう情報もありました。
ネットで見たデータは根拠のない口コミばかりで、実際どうなのか判断に困った記憶があります。
海外FX業者の利用をしてみたいけど、どの情報を信用していいのかわからないのが正直なところだと思います。
私自身、様々な情報を集めて何社か海外FX業者を利用した経験があります。
現在は1社の海外FXブローカーを普段のトレードでは利用しています。
そこで今回は、管理人マツの6年間の海外FX取引経験を行ってきた経験から、最も適切な海外FX業者の選び方をまとめてみたいと思います。
海外FX業者の選び方
海外FX業者は数多く存在しますが、業者によって提供するサービスが大きく異なる場合があります。
そのため、安易にFX業者を選ぶと、悪徳な詐欺業者と取引してしまい、口座に入金、稼いだ資金にアクセスできなくなる可能性があります。
そこで、管理人マツが実際に海外FX業者を3社ほど口座開設し経験したことをもとに、悪徳なFX業者と取引しないための4つのポイントをご紹介します。
選定ポイント①
金融ライセンスを保有しているか
まず、FX業者の信頼性を見極めることが重要です。
したがって、FX業者を選ぶ際にはその業者が、所在地の金融庁に認められた「金融ライセンス」を有しているかどうかを確認する必要があります。
金融ライセンスとは、投資を事業として扱う業者に対して発行される許可証。
海外ライセンスの確認において、金融庁の認可を得ることと、海外ライセンスの認可を得ることが同じであると誤認されることがよくあります。
海外FX業者は、レバレッジ規制などの厳しい規制などの細やかな制約をクリアしなければならないため、日本の金融庁の認可を取得していません。
金融庁の認可では、レバレッジの上限を25倍と定めており、海外FX会社がハイレバレッジの強みを活かすことができなくなってしまいます。
そのため、一般的に海外FX業者が日本の金融庁の認可を取得することはありません。
したがって、「金融庁の認可を取得していない海外FX業者=信頼性が低い」という間違った認識をしてはいけないのです。
金融ライセンスを取得することは、各国の厳しい規定をクリアした者だけが取得できる運営許可証です。
この金融ライセンスを取得することで、国際的なFX業者としての信用と信頼が生まれます。
すべてのFX事業者がライセンスを取得していることが望ましいのですが、中には各国のライセンス規制を守らず、ライセンスなしで営業している信用できない海外FX業者も存在します。
厳しい審査を経て取得した金融ライセンスは、出金を拒否するなどの不正行為を行った場合、取り消される可能性があります。
海外FX業者にとって、たった一度の不正行為で金融ライセンスを失うことは、入出金の拒否以上に非常に大きなダメージとなります。
ですから、金融ライセンスの有無は、出金拒否を行う可能性の低い海外FX会社を見極めるために念入りに調べる必要があります。
金融ライセンスにはさまざまなランキングがあり、イギリスのFCA(金融行動監視機構)、ニュージーランドのFSP(金融サービスプロバイダー)、キプロスのCySec(キプロス証券取引委員会)などのトップレベルのS級資格を持つ組織は信頼できると考えてよいでしょう。
しかし、最近ではトップレベルのS級ライセンスを取得して、日本在住の日本人向けに営業をおこなうことは難しい状況になってきました。
なぜなら、金融庁の圧力が厳しくなってきたからです。
じゃあ、どうやって信頼の高いFX業者を選ぶのですか?
親会社、グループ会社の金融ライセンスを確認することです
例えば、XMTrading(エックスエム・トレーディング)の場合
- キプロスのCySec(キプロス証券取引委員会)
- イギリスFCA(金融行動監視機構)
- ASIC(オーストラリア証券取引委員会)
などの金融ライセンスを取得しています。
日本人向けにサービス提供する子会社は
- セーシェル金融庁
の金融ライセンスを取得しています。
子会社のようにセーシェル金融庁の金融ライセンスのみで営業している場合は信頼性・安全性ともに低いです。しかし、XMTradingの親会社・グループ会社はCySec、イギリスFCA、ASICといった主要な金融ライセンスを取得しているため、信頼性・安全性には問題ないと判断できます。
選定ポイント②
信託保全があるか
海外FX業者における顧客資金の取り扱いについては、業者によってことなります。
顧客の資金を自社内部で管理するFX業者と、顧客の資金を完全に分別して管理しているFX業者があります。
顧客の資金を完全分別して管理することを一般的に「信託保全」といいます。
信託保全とは・・・
金融資産を信託銀行に預けることで、FX会社が破綻しても、信託銀行を経由して顧客の資産はトレーダーに還元されます。この “信託保全 “があるFX会社は、かなり信頼性が高いと言えます。
顧客の資金を自社のみで運用している企業に関しては、顧客の金融資産をいつでも自分のものであるかのように扱える可能性があると言えます。
さすがにそのような事を行うと、業者自身も大きく信頼を失うためなかなかないかもしれませんが、詐欺業者などであれば絶対にないとは言い切れません。
FXの取引と同様に、常に潜在的なリスクに注意することが重要です。
FX初心者であれば、投資したお金はすべて補償されると思っているかもしれませんが、「信託保全」ができていないFX会社が意外に多いのです。
ましてや、中小の業者には「信託保全」がない可能性が高いので、特に注意が必要です。
大手の海外FX業者が気づかないうちに倒産している可能性は低く、万が一倒産していたとしても、情報を特定する時間さえあれば、資金を引き出すことは不可能ではないでしょう。
それに対して、「信託保全」のない中小業者は、予期せぬ倒産が起こりやすいので、お金が戻ってこずに泣き寝入りしなければならない人もいるとの噂もあります。
FXの取引以外で無駄な損失を出さないためにも、海外FX業者を選ぶ際にはしっかりと注意して選ぶ必要があります。
選定ポイント③
約定力
約定力とは・・・
注文した価格で取引を成立させる力のこと
個人トレーダーは、スプレッドだけで判断しがちですが、いくらスプレッドが小さくても、約定力が不十分では意味がありません。世界基準で取引を行うには、約定力は不可欠と言われています。
- 注文を出して約定するまでの時間
- スリッページがどのくらい発生するのか
- 約定拒否の頻度
スリッページとは・・・
注文した価格と最終的な取引とのギャップのことです。具体的には、注文を出すときに画面に表示される注文レートと、購入が確定するまでの約定レートの差のこと。
約定力の違いは基本的にはFX業者側が顧客(トレーダー)の注文をどのようにして処理しているかで決まってきます。
海外FXの取引では、ディーリングデスク(DD)方式ではなく、ノンディーリングデスク(NDD)方式が最も強力な約定力を持つのが一般的です。
従って、海外FX会社を選ぶ際には、NDD方式を採用した会社を選ぶことが望ましいとされています。
選定ポイント④
日本人スタッフが在籍しているか
重要なのは、「日本語対応しているサイト」「日本語対応の外国人スタッフ」ではなく
日本人スタッフが在籍している海外FX業者
であることです。
海外のFX業者が雇用する日本人スタッフは、キプロス、香港、オーストラリアなど、さまざまな場所に居住する日本人であることが一般的です。
日本語でやり取りができるのはもちろんのこと
- 日本での高水準のサービスレベルを理解しているため、対応力が高い
- 海外FX業者のスタッフとも英語でコミュニケーションがとれる
- 顧客サービスに優れており、不正行為に加担する可能性が低い
- 責任感が強い
という方がほとんです。
仮に、海外FX会社の経営陣が詐欺や組織的な計画倒産を仕組んでいたとしても、「故意に騙すような人たちではない」ということです。
もし、海外FX業者に金融破綻のリスクがあるのであれば、その旨を伝え、払い戻し手続きが完了するまで面倒をみてくれる可能性も高いです。
海外FX業者を選ぶポイント ~まとめ~
金融ライセンスを保有している業者を選ぶ
信託保全があるかどうかを確認する
約定力が強いがどうかを確認する
日本人スタッフが在籍しているかどうかを確認する
以上の4つを確認するだけでも、海外FX業者を選ぶ際に詐欺などの被害にあう確率はかなり下げる事ができるでしょう。