そもそもFXって何？

FXとは？簡単に説明すると

そもそもFXとは「Foreign eXchange trading」の略で、国外では通常「Forex」と呼ばれています。専門用語なので覚える必要はありませんが、要するにFXとは、外国の通貨を交換することで（取引所のように）利益を得たり損失を被ったりする可能性のある仕組みのことです。

FXをわかりやすく説明すると「お手軽な為替取引」ということになります。日本円と米ドルなどを交換することで、得をしたり損をしたりするのは、これらの通貨が、私たちの手に入る食料品の値段と同じように、日々価値を変動させているからなのです。

FXで資産運用する方法は、日々の価格レートの変動を利用し、通貨が安く評価されている時に買い、高く評価されている時に売るというものです。この戦略により、市場における為替レートの変動で利益を上げることができます。

せどりで安く仕入れて、高く売るの通貨版といったイメージです。

1. 1ドルが100円の時に1万円分（100ドル分）買う
2. 1ドルが105円になった時に、持っていた100ドルをすべて円に変える（売る）
3. 1万500円になっているので、500円稼げている

例えるなら、海外旅行でドルを円に換える行為がFX取引に相当します。

最も馴染みがある通貨と言えば「ドル」だと思いますが、ドル以外にもユーロやイギリスのポンドなど、世界の通貨は外国為替（FX）市場を通じて売買することができます。

このような通貨の交換（取引）を、平日24時間、ノートパソコンや携帯電話からアクセスできるブローカー（FX業者）を通じて、便利かつ手数料も安く（海外旅行の際の手数料は高い）取引することができるのが「FX」です。

FXブローカーが提供しているチャート画面です。取引に活用するもので、横軸に時間、縦軸にコストをとったチャートが表示されます。

左上のSELL BUYのスイッチを押せば、数秒で簡単に取引できる。非常に簡単なそうだで取引ができますが、よくわからないまま取引をすると、金銭的な損失を被る可能性があります。

次は、FXの特徴をいくつか解説していきます。

FX最大の特徴であるレバレッジ

「てこの原理」を利用すると、自分の力では動かせないような重いものを持ち上げることができます。これは、自分の力を「てこ」の力で数倍にすることで可能になる現象です。

FXでも同様にレバレッジを利用し、担保として口座に預けている証拠金よりはるかに大きな資金で取引を行うことができます。

このように、少額で多額の資金を取引できる仕組みを「レバレッジ効果」と呼んでいます（株式投資の信用取引はレバレッジを利用しています）。

株式や暗号通貨ほど乱高下しない外国為替市場で大きな利益を得るには、相当な資金を保有する必要があります。

改めて「レバレッジ」簡単に説明すると

「レバレッジ制度」とは・・・
一定の資金（証拠金）を投入すれば、それを上回る比率で取引を行うことができます。

※国内FX業者では最大レバレッジは25倍です。海外FX業者であれば1000倍程度のレバレッジで取引できる業者もあります。

国内FX業者であれば、1万円で最大25万円分までの取引しかできません。
レバレッジが1000倍の海外FX業者であれば、1万円で最大1000万円の取引が可能となるわけです。

「レバレッジ制度」のおかげで、FXは少額から始められます。

レバレッジは危険！という意見も聞きますが、レバレッジは最小限の資金でもFX投資できる有益な制度だと考えています。
なぜなら、1万円と100万円では明らかに1万円を失う方が、ショックは小さいです。

もちろんその分資金管理はとても大切になってきます。その辺は別の記事で解説していきますので、まずはFXの全体像をつかむことに専念しましょう。

価格が上昇・下落どちらでも稼げる

株式投資では、不況の影響で相場が下落すると、利益を得られる可能性が低くなります（株も信用取引であれば、空売りができます）。

その点、FX取引は相場が急落したときでも、いったん売ってから買い戻すことで、利益を得ることができます。

つまり、「買う」から入って「売る」ことでも利益が出せますし、「売り」から入って「買う」こでとでも利益がでます。

「FXの損益」＝「注文した値段」と「決済する値段」の差

ここでの「注文した値段」と「決済する値段」は

「買った値段と売った値段の差」

「売った値段と買い戻した値段の差」

この2つしかありません。

スワップポイント　~通貨の金利差~

スワップポイントは銀行の預貯金でお金を預けているときにもらえる金利のようなものです。

外国為替取引では、売り買いの注文による損益は、注文を終えるまで確定しません。

注文からその決済までの間に、取引される2つの通貨の金利差よって利益（または損失）が発生し、それに対して毎日決められた時間にスワップポイント（スワップ金利）が付与されます。

各国の通貨にはそれぞれの金利があり、2国の金利差が大きいほどリターンが大きくなります。

高金利通貨を大量に買い入れ、数ヶ月から数年といった長期間レバレッジの利点を生かしてそのままにしておくことで大きな利益を得る「スワップトレーダー」もいます。

この間、価格変動が大きくマイナスになると意味がないので、スワップトレーダーは取引を開始する際に、長期の価格変動を考慮して取引しています。

FXって実際儲けられるの？

FXを始めるにあたって、誰でも考えるであろうことは “FXでどれくらい稼げるか “です。

それは、あなたの取引スタイルによります。このように、FXで稼げる可能性を知るためには、複利計算をすることをお勧めします。

複利とは・・・
利息の計算方法ですが、FXの場合、連続した取引で得た利益により、元手資金が雪だるま式に増えていくことがあるのです。

もちろん負けることもありますので、計算のように上手くは行きませんが、連勝したことを想定してみましょう。

FX複利運用計算シミュレータで計算することができます。

例えば、ドル円を取引することとします。
1万円を元手に10pips（0.1円)利益が出たと想定すると126回連続で勝てば1万円が1億円になります。

あくまで可能性の話ですが、個人的にはたった1万円を元手に短いスパンでこれだけの財産を手に入れるチャンスがあるのなら、1万円を失うリスクはあってもいいし、高いレバレッジをかけることは有利な手法だと考えています。

反対に・・・

これだけの利益を生み出せるのだから、“逆に大きな損失や負債を抱える可能性があるのではないか？”という疑問が湧くかもしれません。

基本的には、FX会社には資金が不足し始めたら強制的に決済する「強制ロスカット」の設定があるので、借金などを負ったりする可能性はほぼないです。

ですが、レバレッジを最大にして運用している場合、リーマンショックのようなことが起きると……
「強制ロスカット」の予防措置よりも速いスピードで値が動き、口座残高がマイナスになってしまうという極めて特殊なケースもあり得ます。

そういった特殊なケースが起こった時、国内のFX口座を持っている場合、不足分（追証）を入金する必要があります。

しかし、海外FX業者は、高レバレッジでの取引によるリスクに対応するために、特別なシステムを取り入れています。業者によってシステムは異なりますが、一般的に海外FX業者は「ゼロカット」というシステムを導入していることがほとんどです。

「ゼロカット」によって口座が赤字になっても業者側が損失を補填し、取引する側が借金を負わないシステムになっています。

まとめ

ここまで、FXの基本的な基礎と特徴、利益の可能性、大きなリスクに対する安全策について説明してきました。

この仕組みを理解すれば、何も心配することはありません。

相当なリスクを取った取引（ギャンブルトレード）をしなければ借金を抱えることはありませんし、そもそも余剰資金でとトレードを行うことが望ましいです。